リアルホラー;「S県K駅男性洋式トイレ」①
トイレを、ホラーなスポットである、と見なすのは、決して奇矯で突飛な発想ではない。
というのは、恐らく誰でも一度は耳にしたことがあるであろう「トイレの花子さん」をはじめとする所謂「怪談」において、少なからずトイレが「恐怖」の舞台として設定されてきたからである。
その様に、ホラースポットにトイレが選択されてきたのには、トイレの「薄暗い」、「じめじめとしている」、「不潔」、「臭い」、「夏は暑く冬は寒い」、「小学校の男子トイレの「大」の方を利用すると苛められる」といった「負」もしくは「陰」のマイナス要素が、人々のトイレに対するイメージを悪いものに規定してきた、という背景がある。
とはいえ、近年においては、そのトイレのイメージも様変わりしてきた。
というのは、最早、最近のトイレは、水洗への移り変わりによる衛生性の改善を嚆矢として、洋式トイレの採用による居住性の向上、ウォシュレット等の数多くの新しい装備の開発・普及、外食店によるトイレ清掃の励行、等によって、トイレのマイナス要素が軽減してきたからである。
というと、人によっては首をかしげるかも知れないが、ならば思い出して欲しい、女性が化粧直しに、男性(特に中年)がプライベートルームにと、それぞれ利用する様になった、ということを。
トイレは、現代を生きる人々にとっては、すでに、「正」であり「陽」なスポットになってきた、と言えるだろう。
この様な性格の変化は、もちろん、「トイレ=ホラースポット」という図式にも、影響を与えることになった。
トイレイメージの改善によって、最早、トイレはホラースポットに選択されにくくなったのである。
以上が、近年のトイレイメージの変化の趨勢である。
しかしながら、忘れてはならないのは、それは、あくまで全体的かつマクロな趨勢ではあって、局地的かつミクロな現実においては、数多くの例外が存在する、ということである。
よくよく思い浮かべて欲しい。
全てのトイレが、綺麗で明るくなっただろうか、と。
改めて言うまでもなく、現在においても、暗く汚いトイレは、数多く存在している。
更に、忘れてはならないのは、時代の変化というのは、全てが「正」や「陽」、すなわち「啓蒙」の方向へと進むわけではない、ということである。
場合によっては、新たなマイナス要素が生じうるのである。
新たなマイナス要素の発生。
それは、新たなトイレイメージを発生させ、新たな「恐怖」を誕生させる。
そうして、そこに生まれる「恐怖」というものは、以前の「怪談」が持っていたソレとは、また一風異なったものでは、あるのかもしれない。
しかし、心すべきである。
恐怖というものは、新鮮で見慣れないものほど、より強く人々の心を揺さぶる、ということを。
これからお話しするのも、私KがS県K駅で実際に直面した、新たな「恐怖」である。
*長くなったので、以下続。食事中だった人、すみません。
というのは、恐らく誰でも一度は耳にしたことがあるであろう「トイレの花子さん」をはじめとする所謂「怪談」において、少なからずトイレが「恐怖」の舞台として設定されてきたからである。
その様に、ホラースポットにトイレが選択されてきたのには、トイレの「薄暗い」、「じめじめとしている」、「不潔」、「臭い」、「夏は暑く冬は寒い」、「小学校の男子トイレの「大」の方を利用すると苛められる」といった「負」もしくは「陰」のマイナス要素が、人々のトイレに対するイメージを悪いものに規定してきた、という背景がある。
とはいえ、近年においては、そのトイレのイメージも様変わりしてきた。
というのは、最早、最近のトイレは、水洗への移り変わりによる衛生性の改善を嚆矢として、洋式トイレの採用による居住性の向上、ウォシュレット等の数多くの新しい装備の開発・普及、外食店によるトイレ清掃の励行、等によって、トイレのマイナス要素が軽減してきたからである。
というと、人によっては首をかしげるかも知れないが、ならば思い出して欲しい、女性が化粧直しに、男性(特に中年)がプライベートルームにと、それぞれ利用する様になった、ということを。
トイレは、現代を生きる人々にとっては、すでに、「正」であり「陽」なスポットになってきた、と言えるだろう。
この様な性格の変化は、もちろん、「トイレ=ホラースポット」という図式にも、影響を与えることになった。
トイレイメージの改善によって、最早、トイレはホラースポットに選択されにくくなったのである。
以上が、近年のトイレイメージの変化の趨勢である。
しかしながら、忘れてはならないのは、それは、あくまで全体的かつマクロな趨勢ではあって、局地的かつミクロな現実においては、数多くの例外が存在する、ということである。
よくよく思い浮かべて欲しい。
全てのトイレが、綺麗で明るくなっただろうか、と。
改めて言うまでもなく、現在においても、暗く汚いトイレは、数多く存在している。
更に、忘れてはならないのは、時代の変化というのは、全てが「正」や「陽」、すなわち「啓蒙」の方向へと進むわけではない、ということである。
場合によっては、新たなマイナス要素が生じうるのである。
新たなマイナス要素の発生。
それは、新たなトイレイメージを発生させ、新たな「恐怖」を誕生させる。
そうして、そこに生まれる「恐怖」というものは、以前の「怪談」が持っていたソレとは、また一風異なったものでは、あるのかもしれない。
しかし、心すべきである。
恐怖というものは、新鮮で見慣れないものほど、より強く人々の心を揺さぶる、ということを。
これからお話しするのも、私KがS県K駅で実際に直面した、新たな「恐怖」である。
*長くなったので、以下続。食事中だった人、すみません。
この記事へのコメント
メッチャブサイクな人がメイクしてメッチャキレイに装ってたとか?
女性はコワイコワイ…。でも…。
危うく落ちるところだったよ(汗
・・・院にいた頃の話だけどねw
そんな女性は確かにある意味ではホラーなのかもしれないけど、わたしゃあ女子トイレを観察したりはしないから、見たことはないよ。
>副団長さん
がんばり入道、ってなんですか??
>コーヒーミルさん
では、わたしは燻し銀色巻紙でお願いします。
>もすさん
私の場合は、前に住んでいた部屋のトイレの便座が、入居時にバラバラに壊れていた、ということがありましたよ(笑
ディズニー系列は、気の持ちようで撃破可能ですが、今回のは、気合いを入れてもどうしようもないホラーです。
スプラッターには、ギリギリでなりませんでしたが・・・。